〜扉を開けて、素晴らしい旅へ〜
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すぐそこの、だけど遠い場所。風を写し取った大地のキャンバスに空色絵の具のついた筆。パレットに練りだした、未来色をどう使う?
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乱雑している書斎。ありし日の子供のひっくり返した平積みの本。整理途中の本の横、ついつい読みふっけて、沈んでいく夕日の落とす長い影。太陽と月が斜めに通り過ぎていく時間。
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表は裏で裏は表。表の裏、裏の表の裏? 愛らしい人形の仮面のほほえみ。剣を持ちて死をもつる天使の無表情。卵の中、保育器の中、匣の中・・・。
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射干玉夜空の長い髪。一夜の夢の花の香り。ひきずられた裳裾の鮮やかさと紅の色。散らばった刃物と傷の跡。千代紙の空間に流れる歌のアンバランス。
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頭の上を一日中回ってる月。満ちたり欠けたりするあいまいで確かな存在。スパイスのたくさん並んだ台所。鏡の前に無造作に置かれたアクセサリーと半分開けられた窓からのでていった猫のしっぽ。昨日に忘れてきた密かなため息。
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咲き乱れた薔薇の園に子猫の悪戯。真夜中の暗闇にショパンのピアノ曲。精油の香りのアンサンブル。パレットに広げられた原色の絵の具。小さな炎に照らされて夜風に聴くひそやかな声。
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宝物を隠した秘密の引き出し。自慢したいけれど隠しておきたい夢の綴り絵。まだ完成しない地図のパズル。カケラのピース。真っ白な名残の風きりの羽。耳に残ったその羽ばたき。
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三巴。まわすごとに模様の変わる万華鏡の楽しみ。色とりどりのパッチワーク。三つの扉を開ける人それぞれの好奇心。時の三次元に座する事象を描く三姉妹。
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秘密の花園の小夜菫に秘められた約束の言葉。古い聖書の破れた1ページ。どこまでも見えそうに透明で、だけど深すぎてわからない泉のそこの奥底にあるガラスの小箱のなかの眠り姫。
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ゆっくりとけていく変幻自在のとろりとした滴るガラスにうつる万華鏡の景色。広げたら一面の月写真だった本への感動。高くてかわいい小鳥の鳴き声にふにゃんとゆるんじゃうみたいな、ほのぼのとした幸せ。
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秘密の宝石箱のなか、月の夢を歌う姫君の園。ブルームーンストーンの花の意匠のピアスの片割れとローズクォーツをあしらったシルバーのクロスが水晶の床に落ちて響いた高くて綺麗な刹那の忘れられない音。
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蒼穹を行くさわやかな風。梢を揺らして人の間を気ままに吹き抜けていく軽い足取り。羽の音。髪なんかもてあそばれて、妙に印象に残って、気分がすっきりなんかするほどすがすがしい香り。
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初夏の早緑、彩色の花畑に響いている笑い声。放り投げられて空の色に鮮やかに描かれる白いボールの弧の曲線。一番楽しそうで、一番楽しくしてくれる、ピクニックシートを広げているわくわくする気分。
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作り上げられた綺麗なお城。華やかで優雅な姿をした貴婦人のレースのベールからのぞく口元のほほえみ。お城の奥の深い部屋の中や、ベールに隠れた瞳の輝きなどは、実は全く違うのかも、と思うなぞめき。
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