誰がために……



誰がために……





べつに願っているわけではなくて
それは当然に やってくる瞬間
誰もそれがわからないから
追いつけなかったことに涙する


福音の鐘が鳴っている?
迎えの鈴が響いている?
いったい誰の声が導くというの?


流れた涙は誰のためか
かわいそうなのはいったい誰?
すでに物言わぬ
あなたがかわいそうなどと
そんなものは私のエゴ
かわいそうなのはただ私
悲しむ私がかわいそうと
哀れんで泣くのでしょう


きっとそんなことを思うほどには
私は大人になったのです
それとも冷たくなったのでしょうか?


なにも考えずに
流れた涙
なにも思えずに
流れた涙
誰がかわいそうなどと
あのとき考えた?


私はかわいそうではないのだから
涙など流さないと
そんな思考を持った私が
ひどく哀れで愚かしい


きっとそんなことを思うほどに
私は強くなったのです



いいえ いいえ



きっとそんなことで言い訳してしまうほど
私は臆病になったのです












泣くことに疑問を持ったあたりから
泣くことの意味が分からなくなってくる


この壁紙(イラスト)がとっても綺麗で決定
百合の花はやはり綺麗です




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