堕天使

黒く黒く黒く……
染まる衣手　罪の色

幾百幾千幾万……
聞こゆは嘆きの声ばかり

天に響くは　神の声（神鳴）
掲げられしは　神の威（裁きの剣）よ

ああ、真白き天の使者！

したが
裁きの剣（神の威）は下されず
差し伸べられるは癒しの御手

それゆえに

白き翼は　射干玉に
白き御手は　血の色に
白き肌には　罪の印

救いの御手こそ　罪なれば
「愛」とは神の　罠なるか……

なんだか、自分でも屈折してると思う。

ちなみに「神鳴」＝「雷」
キリスト教では「雷」＝「裁きの剣」＝「天使ミカエルの剣」らしい。
いえ、別にミカエルが「堕天使」というわけではないのですが・・・。
堕天使はルシフェル＝ルシファー＝サタンだしね。

対のつもりで作ったわけではないけれど
なんだか「天使」とは似通っているようで対称的。
まぁ、暗いことに変わりない。

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